
黄八丈は、八丈島(はちじょうじま)に昔から伝わる絹織物です。
色は主に黄、樺、黒の三色、カリヤス・タブノキ・シイなど島に自生する草木の煮汁を原料にして手染めした糸を、手織りで丁寧に仕上げ、艶のある丈夫な絹織物が誕生します。

難しかった黄色の発色ができたため珍重され、江戸時代には現物年貢として大奥などで使われ島の経済を支えてきました。かつては、朝から晩まで島のあちこちで機(はた)を織る音が聞こえていました。
今は、染元も機元も減りましたが、染めや織りを行う人々の姿や音と島の自然が一体となった島の伝統的産業の景観が今も引き継がれています。
出典:国土交通省「島の宝100景」(http://www.mlit.go.jp/crd/chirit/shimanotakara100kei.html)
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