
牛島(うしま)の藤田・西﨑の波止は、漁業の急速な発展により隆盛を極めた明治から昭和初期にかけて、当時の土堀の所有者や利用者が私費を投じて築いた石組みの防波堤です。

施工にあたっては「牛島協同波止組合」が結成され、石工の他に組合員の家族も総出で工事にあたったと伝えられ、昭和の初期までは組合により運営されていました。
現在でも、定期船の乗降場や漁船の係留、釣り場などに利用され、島民や観光客に親しまれています。
牛島の漁業の隆盛や歴史を物語るとともに、施工に私費を投じた当時の漁師たちの心意気までも伝える波止は、近代以降の歴史を見つめてきた生き証人ともいえます。
出典:国土交通省「島の宝100景」(http://www.mlit.go.jp/crd/chirit/shimanotakara100kei.html)
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