淡路島を舞台にした絵本『のら犬ボン』発売。大人も読みたい一冊!

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淡路島を舞台にした絵本『のら犬ボン』

くもん出版は、淡路島の野良犬や動物保護に携わる人々への取材をもとに、犬と人との関係を鋭く問いかけた絵本『のら犬ボン』を刊行。

作者は、第6・11回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、第1回絵本にっぽん賞など数々の絵本賞を受賞している、絵本作家の田島征彦氏。淡路島の自然を舞台にした前作『ふしぎなともだち』(くもん出版刊)では、自閉症の少年との友情を型絵染の手法で描き、第20回日本絵本賞大賞を受賞しています。

絵本『のら犬ボン』
絵本『のら犬ボン』

淡路島は犬が多い!?物言わぬ動物たちが訴えかける問題とは?

田島氏は、淡路島の自宅のそばで3 匹の野良犬と出会いました。前足が不自由な犬を真ん中に、あとの 2 匹が両側から支えるように寄り添っていた姿が気になり続け、犬について調べ始めます。

取材を続けるなかで、淡路島では高速道路のサービスエリアなどに捨て犬が多く、「犬は橋を渡れないから戻れない」といった発想で島外からも捨てにきている可能性が高いということを知り、衝撃をうけます。また、犬の屋外飼育が多い淡路島では、犬の野生化や野犬の繁殖がなくならない現実を知ります。

こうした現実をもとに、主人公の造形は田島氏の愛犬ボンの姿を借り、約2年の歳月をかけ、物語は完成しました。

淡路島を知るきっかけにも!秋の夜長&「動物愛護週間」に読みたい一冊

本書は、人間の身勝手さによって辿る野良犬の悲惨な現状を訴えつつも、犬を飼う側の弱さに切り込みながら、人と犬(動物)との関係を現代に問う内容となっています。著者の持ち味である、大胆で勢いのある筆づかいにも、もの言えぬ犬たちの怒り、悲しみ、憎しみ、喜びがこめられています。

淡路島の自然を舞台にした前作『ふしぎなともだち』と合わせて、秋の夜長に読みたい一冊です。また、9/20~26の動物愛護週間に向け、動物と人との付き合い方、命との向き合い方を考えるきっかけになるかもしれません。

書籍概要

あらすじ

父親の東京への転勤が決まり、飼い犬であるボンと別れなければならなくなった、としお。父親は友達に預けると嘘をつき、ボンを橋の向こうの島へ捨てました。ボンは、なかまに助けられながら、厳しい環境の中何とか生き延びようとしますが、車にひかれ、瀕死の重傷を負い、愛護センターに引き取られます…

書籍データ

タイトル:のら犬 ボン
作者:たじまゆきひこ
発行:くもん出版
対象:小学校中学年から
発売:2017年9月4日
定価:本体1,600円+税

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