遊ぶように離島ではたらく。長崎県・壱岐島発「壱岐YOYO」のイベントに行ってきました。

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みなさん、なぜかいろんな人がどんどん集まってきている壱岐島という島をご存知ですか?

壱岐島(いきのしま)は長崎県にある離島のひとつで、福岡港から高速船で約1時間とアクセスも非常に良く、移住者が増えている島です。
そんな壱岐島を盛り上げるプロジェクト「壱岐YOYO」のイベントに参加してきたのでレポートします。

なぜ今、壱岐に人が集まるのか?

9月29日(土)いいオフィス上野で行われた、壱岐YOYOプロジェクト主催の「離島でみえてくるこれからの生き方。なぜ今、壱岐に人が集まるのか?#1」

なぜ、今、壱岐に人が集まるのか?

遊ぶように離島ではたらく。
旅するように離島と他地域と複数拠点ではたらく。

そんなことに興味のある人と
壱岐の美味しいものを食べながら
正解のない問いを深めていきます。

「壱岐YOYO」Facebookページより引用

内容は、2部構成となっており、壱岐の食材で創ったスパイスカレーや麦焼酎も頂けるという豪華な内容です。

1部 トークセッション&対話
2部 壱岐のくう(食う)を体験&懇親会

ちなみに定員30名に対してキャンセル待ちが出るほど人気のイベントだったようです。開催1回目なのに、すごい!このことからも、世の中の壱岐島への興味が伺えました。

登壇者&ファシリテーターのご紹介

▼登壇者

勢古口 光さん

ゲストハウスLAMP壱岐支配人
1980年、東京生まれ。2012年LIG入社。
今回の会場となるコワーキングスペース「いいオフィス」の立ち上げにより、全国自治体の移住イベントを開催し、地方創生事業を担当。PR取材で全国をまわる中、2017年壱岐島に訪問。島と人の魅力から移住してゲストハウスを運営することを決意。「日本はもっと面白い」というスローガンのもと、より多くの日本人に壱岐島を知ってもらうため奮闘中。

中村駿介さん

株式会社リクルート人事統括室 人事戦略部 部長
2006年にリクルートに新卒入社。2012年にはリクルートマーケティングパートナーズ社に対してIT組織の立ち上げを提案し、オフィス設計から中途採用、広報など組織開発の責任者として幅広いスタッフ業務を経験。2015年より現職に着任。エンジニアを中心とした人事組織を構築し、ITやデータの活用を通した人事の進化に挑戦中。趣味は釣り。

森俊介さん

Iki-Bizセンター長
1984年生まれの34歳。早稲田大学を卒業後、リクルートに入社。退職後、留学やももクロの追っかけ日本一周旅行などを経て、2014年7月渋谷に「森の図書室」をオープン。先駆けて行ったクラウドファンディングで、当時の日本記録となる支援者数を達成。あるきっかけて壱岐に移住して、2017年8月~Iki-Bizセンター長に就任。
【リトレンゴ】壱岐島「Iki-Biz」センター長に、“森の図書室”森俊介氏が就任。

▼ファシリテーター

武井伸悟さん

壱岐YOYOプロジェクト事務局
合同会社こっから 代表社員
正社員でありながら日本に9か月、海外に3か月というデュアルライフを実践し、先進的なはたらき方としてAERA 2015/05/04・11日号の巻頭特集に掲載。その後、導かれるままに何の縁もゆかりもない福岡の糸島という海と山に囲まれた場所で合同会社こっからを設立。福岡、東京、海外の多拠点ライフを満喫しつつ日々プレイフルを実践&探究中。

坂田賢治さん

壱岐YOYOプロジェクト事務局
1984年福岡県福岡市生まれ。学生時代は京都と大阪で建築の意匠設計と創造都市論を学び、 27歳で就職を機に地元福岡にUターン。福岡R不動産に所属しながら、2012年にアートスペース「FUCA」を、2015年に福岡を愛する人を全力支援するイベント「フクコン」を立ち上げ、運営する。2017年夏から1年間の無職を体験した後、2018年夏から本格的再始動。基本的に飲み会と本と旅があれば幸せな牡牛座。

顔も気になる!(笑)という方は、LIGバージニアちゃんのイベント予告の記事をご参照ください。
【LIG】離島で“あそぶ”ようにはたらく。なぜ、今、壱岐に人が集まるのか?9/29(土)いいオフィス上野で「壱岐島」の魅力を知るイベントを開催します!

第1部 トークセッション&対話

すぐにトークが始まると思いきや、まずは近くの来場者数人で自己紹介と参加動機を話してアイスブレイク。私の参加理由は「5月に遊びに行ってから(詳しくはこちら)から興味を持った壱岐島。そこで暮らす、生きると決めた理由や島での活動を詳しく聞きたい。」からでした。(あと、カレーが食べたかった。笑)

私のグループは初対面の女子4名だったのですが1人は長崎出身、あとの3人は私含め壱岐島に行ったことがあり「壱岐島が好き・気になる」という共通の想いを軸に参加理由を共有し合うことが出来、とても親近感を感じる嬉しい時間となりました。

場が温まったところでトークセッションがスタート。

ファシリテーターの武井さんと坂田さんの楽しい進行のもと、登壇者の紹介や写真を交えて壱岐島の魅力が語られました。

そして、トークセッションのお題はこちら。
なぜ、壱岐を選んだのか?そして、実際に働いてみて、暮らしてみて、どんなことを感じているのか?

(武井さん進行のもと、左の勢古口さん、森さん、中村さんの順番にトークが繰り広げられます。)

LIG勢古口さん:壱岐を選んだ理由ですが、実は36年間「壱岐島」という島があることさえ知らなかったです。でも、初めて壱岐島を訪れた時になんて自然豊かな素敵な島だろうと思った。また、それだけではなく、島の方々が「LIGと一緒に何かやってみたい」を行ってくれたことが大きかった。受け身ではなく、一緒に頑張ろうよ!といってくれる熱意を持った人がいる。それが壱岐島に住みたい!と思った理由のひとつです。

暮らしてみて・・・実は夏が繁忙期すぎて、まだゆっくり島を楽しめていないのが現状です。これから楽しんで行きたいと思います。(笑)

壱岐YOYO坂田さん:セコさんが言うように、壱岐島には余白があるように感じる。島の人が、移住して来た人を求めてくれる。そういう意味で、新しく壱岐島に移住する人にとってチャレンジの壁が低いと感じる。

iki-biz森さん:10年ほど渋谷に住んでいたが、婚約し子育てを意識するようになってから、渋谷以外の場所に移住したいと思うようになった。そんな時たまたまニュースで壱岐島をみて、ふたりで旅行をしたのがきっかけです。壱岐に移住しようと思った理由は3点あり、1点目は食べ物が美味しいこと、2点目は東京からのアクセスがいいこと、3点目は壱岐の人たちが本当にいい人ばかりで大好きになったこと

暮らしてみて、とにかく最初の1年は太りました。(笑)壱岐は食べ物が本当に美味しくて、冬はブリとお米で20kgも太ってしまいました。あとは、クラリティオブライフのクオリティがとても高いと実感しています。二拠点をしている方は特に感じていると思います。

壱岐で暮らすことを考えている人は、壱岐島にある仕事を探すのと並行して、外からの仕事での稼ぎが担保となれば暮らしやすいかも。あるいはニッチな需要があるので、そういうものを見つけ、小さくても事業化できるとやっていきやすいと思う。あとは、壱岐島は麦焼酎発祥の地だけあって、お酒好きの人が多いので、お酒好きだと島に馴染みやすいかも(笑)

壱岐YOYO坂田さん:森さんは移住当初、壱岐島の方と親しくなるため飲食店を全て制覇したんですよね?

iki-biz森さんいや〜、親しくなるためというか、勉強のためにまわりました。全部ではないんですが、壱岐島にある約150店舗?ほどの飲食店のうち100店舗ほどは行った気がします。

リクルート中村さん:壱岐との出会いは、今年の7月。きっかけは多数の友人から壱岐島がいま面白いと勧められ興味を持ち、出張として訪れたこと。その際に聞いた街づくりプランがとても魅力的だった事と、2拠点リモートワークといった新しい働き方をまず自分で試してみたいと思うようになって、8月に壱岐のシェアハウスに2週間滞在しました。その際は、東京丸の内のリクルート本社での仕事を壱岐から行なっていました。ちなみに、リモートワークは壱岐のテレワークセンター「Freewillstudio(フリーウィルスタジオ)」を活用していましたが、利用料は月額8000円とお得なので新しく事業を起こしたい人にもおススメです。

長期滞在した壱岐の印象は、いろんな事が大らかに進んで行くので新しい事を始めやすい場所だということ。例えば滞在2日目に森くんと出会えて、そのまま朝までポーカーしてたのに、今日こうしてイベントで横に並んで話をしているという風に人と人がスッと繋がって新しい事を始められるという感じ。

壱岐島に住んでみて、多拠点リモートといった新しい仕事の形や心からやりたいことを仕事にしていくという事が可能だということと、そしてそれにこそ価値があるという事を実感しました。現在は、本業の方で開発している組織のエンゲージメント度合いを可視化する手法を地方行政に導入していくといった取り組みを進められないかと考えています。

やるべきことではなく、やりたいことをやるのに向いてる島、だと思う。

・・・などなど、熱いトークが繰り広げられたあとに質問質問コーナーが設けられ、登壇者と参加者が打ち解けつつあるタイミングで第1部は終了。待ちに待った第2部へ。

第2部 壱岐のくう(食う)を体験&懇親会

お待ちかねの2部は、壱岐のくう(食う)を体験&懇親会。

きっと私を含め、参加者のみなさん全員、会場に到着した瞬間に湧き上がったこの気持ち。「カレーめっっちゃ良いにおい・・・。(お腹空いた。)」

まず、武井さんからお二人のご紹介。

▼料理人(写真右から)

奈良若菜さん

カレーのつくりて。10年の会社勤めの後、セラピー&コンサル業にて独立。壱岐出身の友人と出逢ったご縁や、離島の自然への想いから「離島スパイスカレンゴー」を立ち上げる。ライフワークであるカレーづくりに壱岐の食材をコラボさせ、今夏、壱岐の郷ノ浦祇園山笠にて出店。200食を売上げる。2018年アマチュアカレーグランプリ優勝。今後は「IKIな壱岐豆腐カレー」の商品化に向けて、島内外での活動計画中。

大曲詩摩さん

壱岐島出身。都内PR会社勤務。2017年夏より、週3日は都内で会社員をしつつ、神奈川・葉山でシェアベース「sbaco#888」運営のデュアルライフを実行中。さらに、故郷・壱岐と関東での二拠点居住をしながら、岐阜県・郡上市にて銭湯復活プロジェクトでも活動中。また、ライフワークとして、2017年9月壱岐での落語会初開催をきっかけに、ご縁ある場所で手作り落語会をコーディネートし様々な場所に笑いの文化を届けている。これまで壱岐、逗子、葉山、茅ヶ崎で実施。11月には郡上八幡でも予定している。

振舞われたのがこちらのカレー。「IKIな壱岐豆腐カレー」。このカレーは、2018年アマチュアカレーグランプリ優勝をしたカレーで、私もずっとずっと食べてみたかったカレーなんです。

その名の通り壱州豆腐という、壱岐で親しまれている大きくて固い、味わい深い豆腐を使ったカレーです。スパイスの効いたベジカレーと、しっかりした歯ごたえがあり、とっても深みのある美味しいカレー!

ちなみに私は「壱州豆腐」のカレーだと聞いていたにも関わらず、ひき肉だと思って食べていました。(笑)そのくらい豆腐に味がしみていて、かつ食感もしっかりしているということ。びっくりするほど、豆腐の概念が覆されました。

スパイスもその日のイベントに合わせて調合しているそうです。さすが、離島スパイスカレンゴー!こだわりがすごい!

そんな「IKIな壱岐豆腐カレー」を若菜さんにから直接いただき、さらに進むと・・・

壱岐の麦焼酎が!壱岐島は麦焼酎発祥の地であり、麦焼酎が本当に美味しいんです!左から壱岐の蔵酒造さん「壱岐の島」、玄海酒造さん「壱岐 SUPER GOLD22」、天の川酒造「壱州美人」の3本が並ぶ中、「壱州美人」をロックでいただきました。こちら、なんと壱岐島限定の焼酎だそうです!!嬉しい!!

さらに進むと、「焼酎入りケーキ」が!デザートまであるなんて感激です。こちらのケーキは、壱岐焼酎が入っており、口に入れるとまろやかな焼酎の香りとしっとりした食感がとても美味しかったです。また甘すぎないので、普段甘いものを食べない方でも食べやすいケーキでした。(美味しくて、2切れ頂きました。)

これらの美味しい食べ物のおかげもあり、壱岐を通して、登壇者の方々や参加者の方とたくさんお話しができました。グループとなりお話させていただいたみなさんとも、Facebookでお友達になりました。こういう関わり方、いいな〜としみじみ。

きっと、壱岐島はイベントを通し「関係人口」(※)がどんどん増えていき、それがきっかけで移住する人が増えているのが頷けます。

※「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。

地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。

総務省 関係人口ポータルサイトより引用

主催プロジェクト「壱岐YOYO」に申し込もう!

最後にこのイベントの主催である「壱岐YOYO」のご説明。

壱岐YOYOオフィシャルサイト

壱岐YOYOとは、2年前に異なるプロジェクトではありますが、武井さんと坂田さんが壱岐島で同時期に活動しており、そんなご縁もあり、壱岐島が大好きな二人が「あそびの中から粋な暮らしを実現していく。」をテーマに発足した素敵なプロジェクトです。

「遊び」「学び」「暮らし」の3つのテーマをベースに、“あそび”の中から壱岐島らしい、粋な暮らしをつくっていきます。

壱岐YOYOと粋な暮らしや遊びを実践していくために
具体的には「遊び」「学び」「暮らし」の3つのテーマをベースに
みなさんが心の底からやりたいと思えるプロジェクトをそれぞれ立ち上げあげていきます。
自由枠を含めて9つのプロジェクトがありますが、
みなさんの経験や想いを踏まえてアレンジしていただいてOKです。

壱岐YOYO オフィシャルサイトより 引用

壱岐の中で他の人たちが手をつけてないところを着手しているプロジェクトです。

現在、募集中のプロジェクトは全部で9つ。

島民アーティスト化PJT
島の遊び編集PJT
島の駆け込み寺(コミュニティ)PJT
しまのようちえんPJT
どこでも勝手にリトリートPJT
島の恵みの自然栽培PJT
モバイルホテルPJT
島にスパイスを(食)PJT
自由提案枠

一緒に「壱岐YOYO」のプロジェクトを作って行きたい人は、こちらから申し込みができますので、興味がある方はぜひ申し込んでみては?

壱岐YOYOプロジェクト申し込み

まとめ

今回イベントに参加することで、旅行ではわからなかった「壱岐」で暮らすこと、また暮らしているからこそ分かる魅力を知ることができました。

また登壇者の方全員が都心での勤務から、島に移住していることも、東京で暮らす自分に置き換えて移住を前向きに考えやすかったです。

あとは、壱岐のカレーをはじめ美味しいものを一緒に食べることって、人の心を穏やかにし、また人と人とを繋げる手助けをしてくれるものだな〜と実感。

あっという間の、2時間半でした。(盛り上がりすぎて、予定より30分オーバーしていました)

ちなみに・・・私、LAMP壱岐に遊びにいったことがあるんですが、LAMP壱岐で女将をやっているLIGセコさんの奥さんのブログ記事、めちゃくちゃ好きです。壱岐の移住をお考えの方はぜひ一読してください!

スペシャルthanks

壱岐島出身の運営スタッフでもある葉山にあるシェアベースsbaco#888とのデュアルライフを実現している詩摩さん、一緒に参加し、メモを取ってくれたり一眼レフで撮影した素敵な写真をシェアしてくれた東京五島列島化計画をしている五島ZINE田端さん&離島地域専門WEBメディア離島経済新聞松本くん

どうもありがとうございました!

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おっちー
お酒大好き! 離島大好き! なアラサー女子。興味あることに全力でぶつかる体当たり系ライター見習いです。夢は一人前のブロガーになって、島々を巡りながら働くこと。島好きが集まる団体「島系(しまけい)」メンバーとして、島を広める活動もしています。