
天売島とは?
天売島(てうりとう)は、北海道羽幌町から約27km沖合の日本海に浮かぶ島。東側にある焼尻島とともに羽幌町に属しています。北海道本島に面した東海岸が居住地として利用されています。西海岸には、高さ100m以上の断崖が続き、8種類100万羽の海鳥が3月から8月にかけて繁殖のために利用します。島内には多くの自然が残り、「暑寒別天売焼尻国定公園」に指定されています。島の名は、アイヌ語の「テウレ」(魚の背腸)、または「チュウレ」(足)に由来すると言われています。
天売島に初めて倭人が住みついたのは江戸時代。以来、200年にわたって人間が定住し続けていますが、それ以前の天売島は、「海鳥の楽園」だったことが想像できます。これだけ多くの海鳥が繁殖し、人間の暮らしと隣り合わせのこの島は、世界的に見ても貴重な「共生の島」です。
ウミガラス(オロロン鳥)やウトウ、ケイマフリ、ウミウ、オオセグロカモメなど、国内ではあまり見ることのできない海鳥たちが飛来します。アカゲラやオオルリ、ウグイスなどの陸鳥、アカガシラサギやヤツガシラ、ツメナガホオジロなどの渡り鳥、この他にササゴイ、コサギ、サンショウクイなど北海道には生息しない珍しい鳥も含め170種にも及びます。海鳥の数は6月から7月の繁殖時期が最も多く、5万羽ものウミネコをはじめウトウなど数十万羽が島中にあふれます。ピーク時には100万羽を超える鳥の楽園です。
島の周囲は約10km、歩いて3時間ほどで一周できます。レンタルサイクルや徒歩での散策が人気です。ウニの名産地としても知られています。人口は約300人で小中高の各学校が島内にあります。高校では、離島留学の受け入れもあります。
天売島の観光地
観音崎展望台
断崖絶壁の展望台からは大迫力の眺めが楽しめます。夕暮れ時には、ウミネコたちが鳴きながら群れをなして巣へ帰っていく姿も見ることができます。
赤岩
ダイナミックな絶景が楽しめるポイントです。海面から38メートルの高さに、垂直に切り立つ赤岩。周辺の斜面は、ウトウやウミネコの繁殖地になっています。
海鳥観察舎
海鳥の繁殖期は、4月から8月。海鳥観察舎に備え付けの望遠鏡をのぞけば、かわいいウミウの赤ちゃんが見れるかもしれません。
天売島への行き方
天売島へのアクセスは海路のみです。
羽幌港(はぼろこう)から、焼尻島経由で高速船もしくはフェリーが運行されています。
高速船で約60分(4,100〜4,280円)、フェリーで約100分(2,290〜2,470円)です。
※時期により運行時間・料金等が変更になりますので、詳しくは運航会社のページをご覧ください。
http://www.haboro-enkai.com/
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天売島の天気
※実際の気象状況と予報の間には差異が発生する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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