
焼尻島とは?
焼尻島(やぎしりとう)は、北海道北部の西方25kmの日本海に浮かぶ島です。さらに西にある天売島(てうりとう)とともに苫前郡羽幌町に属しています。
島の名は、アイヌ語の「エハンケ・シリ」(近い島)、あるいは「ヤンケ・シリ」(水揚げする島)に由来すると言われています。
島内には多くの自然が残り、「暑寒別天売焼尻国定公園」に指定されています。特にイチイ(現地ではオンコと呼ばれる)の原生林は、その厳しい自然環境から希有な森林相を形成し、「焼尻の自然林」の名称で1983年(昭和58年)8月30日に、国の天然記念物に指定されています。森の中には、ミズナラ、イタヤカエデ、ナナカマドなどの役50種類の自然林が緑のトンネルを作り、林床には四季を彩る草花が敷き詰められています。
春と秋には渡り鳥の中継地になります。ウミウ、ヒメウ、ウトウが観察でき、ルリビタキやキビタキが姿を現します。ムギマキの群れ、カラアカハラ、ベニヒワの渡りにも出会えるチャンスが。5月上旬には、コマドリやオオルリ、時にはマミジロキビタキの渡りにも出会えます。
焼尻島の観光地
オンコの荘
「オンコの荘」は、オンコ(イチイ)の木の群生地です。秋から冬にかけて大陸から吹き込む強い風の影響をまともに受けるため、空に向って育つ幹が伸びる事ができず、かわりに枝が左右に成長して非常に特殊な育ち方をしているのが見所です。樹高が1.5〜2mしかないのに直径10m以上枝が広がっているオンコもあり、とても神秘的な森です。周囲の自然林とともに国の天然記念物に指定されています。
雲雀ヶ丘公園
雲雀ヶ丘公園にある池は、うっそうとした樹木の中でとても貴重な湿地と水源地になっている場所です。初夏には蓮の花が咲き、池の周囲にはミドリシジミチョウをはじめ、数多くの昆虫が生息しています。また春(4月下旬〜6月初旬)には、カワラヒワやルリビタキ、ツグミ、アトリ、ウグイス、アオジ、ベニマシコ、ハクセキレイなどの渡り鳥が(50種から多い時で100種)、羽を休めたり、水飲みに現われます。
鳥たちを近くで見る事ができるため、バードウォッチングや自然観察には恰好の場所となっています。公園のまわりやウグイス谷一帯は、今だ原生の姿が保たれ、中には樹齢300年ともいわれるアカエゾマツの巨木をはじめ大怪木が数多く見られます。
焼尻島への行き方
焼尻島への渡航は、海路のみ。
北海道羽幌町にある羽幌港(はぼろこう)から、羽幌沿海フェリーが運行する高速船もしくはフェリーが出ています。
所要時間と運賃
高速船:約30分(2,780〜2,910円)
フェリー:約1時間(1,570〜1,700円)
時期により、運行本数、ダイア、運賃が変更されるため、詳しくはこちらからご確認ください。↓
http://www.haboro-enkai.com/
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