
長崎県佐世保市の黒島は、湧き水がとても豊かな離島です。
その黒島の天然水「黒島の天水」を販売するのが、有限会社みずやです。
みずやは、黒島天主堂のほど近くでCafe 海咲(カフェみさき)を営業、隣には天水の工場も併設しています。
今回は、黒島の特産品のひとつとも言える「黒島の天水」と天水で作った焼酎「黒島」、黒島の天水で淹れたコーヒーが味わえる島内の憩いの場「Cafe 海咲」についてご紹介したいと思います。
目次
黒島の自然が育んだ「黒島の天水」

「黒島の天水」は、黒島の深井戸から汲み上げた天然水です。
カルシウム25.4mg/L、マグネシウム12.3mg/Lとミネラル分を含んだ、硬度114mg/Lの中程度の軟水(中硬水)。
日本では、硬度が100mg/Lを超える天然水は数少ないと言われています。(一般的に良く目にする「○アルプスの天然水」の硬度は約30mg/Lです。)

Cafe 海咲の隣には、カトリックの巡礼地となっているルルドの泉(フランス)に倣って名づけられた「ルルドの泉」がありました。
聖母マリア像の足元からは天然水が溢れ、その天然の恵みに触れることが出来ます。

この黒島の天然水をろ過、殺菌し、ペットボトルにボトリングしたものが「黒島の天水」。
硬度が高いといっても、ダイエットで有名になった世界有数の硬度を持つミネラルウォーターにイメージするような飲みづらさはありません。
角がとれたようなまろやかな口当たりは、日本の天然水だからでしょうか。
島内の憩いの場「Cafe 海咲」

「憩いの場となるカフェにしよう」
そんな想いで作られたという、みずやの工場横のCafe 海咲。
店内は木の温もりを感じられる、高原のロッジのような印象です。

テーブル席とカウンター席があり、一人でもグループでも気軽に利用することが出来る雰囲気。
カフェには、訪れた人が思い思いのことを書き記すノートも置かれていました。
島民や島巡りの観光客が気軽に訪れることができる「Cafe 海咲」は、飲食店が少ない島内では、貴重な存在だと思います。
「黒島の天水」で淹れたコーヒーが味わえる

Cafe海咲で出されるお水は、もちろん「黒島の天水」。
店内には「黒島の天水」のウォーターサーバーが置かれています。
メニューは、飲み物はもちろん、軽食(パスタ、ピラフ、ピザなど)、おだんごまで。

中でも「黒島の天水」に合わせ焙煎ブレンドしたスペシャリティコーヒー「黒島ブレンド」はここでしか味わえないCafe自慢の逸品です。棚に並ぶコーヒーカップから気に入ったものを選んで、コーヒーを楽しむこともできます。
一般的に、コーヒーを淹れるには硬水の方が合っていると言われます。
ということは、日本の天然水の中では高い硬度を持つ「黒島の天水」は、コーヒーに適しているはず。
「黒島ブレンド」は、「黒島の天水」と水に合わせて焙煎ブレンドされたコーヒー豆のおかげで、絶妙なコクと香り豊かな味わいにまとまっていました。コーヒー好きの方でも、きっと満足のいく味でしょう。

Cafe海咲では、「黒島の天水」の2リットル、500ミリリットルボトルも買えますから、家でも試してみたいですね。
ミネラル成分が豊富な水は、コーヒーのほか、肉料理や洋風スープ、煮込み料理、鍋物などにもオススメです。
黒島の水を持ち帰って、「黒島の味」をお土産にしてみるのはいかがでしょうか。
お土産にしたい!黒島の水と大地が育んだ焼酎「黒島」

黒島は島全体が赤土です。
そのため、玉ねぎやじゃがいもなどの根菜類が美味しく育つと言います。
その黒島の大地が育んださつま芋と「黒島の天水」を使って作られたのが、芋焼酎「黒島」。
醸造は佐世保市城間町の梅ヶ枝酒造が行い、みずやがCafe 海咲で販売しています。(Cafe 海咲以外では、佐世保市愛宕町にある道の駅「させぼっくす99」でも販売)

芋焼酎「黒島」のボトルは、黒と青の2種類。
それぞれの瓶の色に合わせラベルも異なりますが、中身は同じです。
四合瓶のほか、一升瓶(黒瓶のみ)もありました。

箱の中には、「くろしまっぷ」や「海咲通信 焼酎特別号」が一緒に入っています。
黒島の大地が育んだ黒島の味と共に、黒島のことを伝えることが出来る黒島限定焼酎はお土産にぴったり。
基本、黒島でしか買えないというのも特別感が増しますよね。
実際、私もお土産として購入してきました。
芋焼酎「黒島」は、芳醇な甘みのある香りで、飲むと少しとろみを感じさせるフルーティーな味わいです。
米麹とさつま芋が絶妙のバランスで、甘さとフルーティーさの両方が楽しめる飲み口になっているよう。
もちろん、芋焼酎独特の香りはしますが、強すぎないので、あまり好みに左右されないはず。
黒島の天然水、さつま芋のことを知ると、その良いところを存分に活かして作られた焼酎のように思いました。
黒島の情報も手に入る!黒島観光の際に訪れたいCafe 海咲

みずやは黒島のPRにも積極的で、「くろしまっぷ」や「海咲通信」などを作り、黒島の情報を発信しています。
味のある手描きの文字とイラストで丁寧に作られた「くろしまっぷ」は、黒島観光の相棒になってくれそう。
裏面にはお土産情報や黒島関係のホームページ、フェリーの時刻表まで記載されていますから、ぜひ、手に入れてみてくださいね。
Cafe海咲は、黒島観光の際の休憩の場、情報収集の場として訪れたい場所。
明るく、笑顔がステキな店長のゆきさんが、親切に教えてくださいます。
有限会社みずや 黒島工場 / Cafe 海咲(みさき)
〒857-3271 長崎県佐世保市黒島町4160-9
TEL:0956-56-2310
営業時間:10:30~16:00
定休日:不定(確実に訪れたいという方は、事前にお問い合わせください)
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