
長崎県佐世保市にある「黒島(くろしま)」。
世界遺産(世界文化遺産)「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として、注目を浴びている離島です。
リトレンゴでも、黒島天主堂をはじめとした、さまざまな黒島のスポットを特集しています。
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黒島は、全体的に山地で形成されているため、坂道が多いですが
景色を高いところから見おろせる、ビュースポットがいくつかあります。
そんな中でも島一番の絶景スポットと言われるのが
「蕨(わらべ)展望所」です。
大きくて青い海の姿はもちろん、あらわになった壮大な岩肌や
天気のいい時には、地平線の向こうに五島列島まで見ることができます。
ちなみに「蕨」←この漢字は
わらべではなく、“わらび”で変換すると「蕨」この漢字が出てきます。
名称は「わら”べ”」展望所ですのでご注意ください。
写真では伝えきれない、蕨展望所から景色は思わず息をのむ絶景
黒島の南西部に位置する「蕨(わらべ)展望所」は港から車で約10分、歩いて約30分のところにあります。
蕨(わらべ)展望所に差し掛かった瞬間に、目の前が一気にひらけて、美しい海が広がります。
吸い込まれそうな海の雄大さ、ワイルドな断崖絶壁にまず圧倒されます。
海の向こう側に目を向けると、右手に平戸島、左手に大島、正面には、天気がかなり良いと五島列島まで望むことができます。
ちなみに、黒島の牧場が廃止された頃、西彼杵半島(にしそのぎはんとう)から五島へ向かう人々の一部が、黒島の南側に上陸し、ここ蕨や田代といわれる地区に移り住んだと伝わっています。
海には、漁船や、大きな艦船も見ることができました。訪れるタイミングによって見る景色は変わります。
景色の壮大さに、気持ちがすっきりしました。旅の疲れも景色が癒してくれるような気がしました。
蕨(わらべ)展望所には、島ならではのこだわり品と、花々がありました。
展望所には景色だけでなく、島のこだわり品が設置されています。
黒島は御影石(みかげいし)が多く産出されます。岩石としては花崗岩(かこうがん)に分類され、日本の多くの墓石に使用されている石です。
丈夫な石として重宝され、以前は多くの石屋さんが黒島には存在したそうです。(現在は島内に1軒だけ)
そんな島で採取された、御影石を使ったベンチとテーブルが設置されています。
また、黒島は「花の群れる島」とも言われ、昔から島に自生している花や、島民の手によって植えられている花など、島のいたる所で花を見かけることができます。
もちろん、蕨(わらべ)展望所でも、季節によって、花を見ることができます。
島の産物に触れながら、美しい花に癒されながら、絶景をゆっくり楽しむことができます。
黒島で1番の景勝地「蕨(わらべ)展望所」。黒島天主堂から少し足をのばして絶景を眺めに行こう。
今回は、黒島にある「蕨(わらべ)展望所」をご紹介しました。
島一番の絶景とまで言われる蕨展望所は、黒島を訪れた際には黒島天主堂の次に訪問したいスポットの一つです。
ぜひ、雄大な景色に心踊らせてください。
もう一度確認ですが、「蕨」←この漢字は「わらび」で変換するとでてきますよ。
2018/07/02 編集部追記:
2018年6月30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第42回世界遺産委員会が、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)の世界文化遺産への登録を決定したため、記事内の表記「世界遺産候補地」より”候補地”を外させていただきました。関連する表記も一部加筆修正等させていただいております。
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