日本三景の松島湾を一周しよう! 仁王島、鐘島、千貫島、雄島など松島の島々を見られる50分の船旅

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島巡り仁王丸コース

260あまりの島々が点在する宮城県の松島湾。

その風光明媚な景色は日本三景のひとつに数えられ、平安時代から歌に詠まれたり、絵画に描かれたりしてきました。伊達政宗の瑞巌寺、五大堂などの寺院が建ったことも、より多くの人が松島を訪れるきっかけとなったといいます。

松島湾

かの松尾芭蕉も、1689年にここ松島を訪れました。
代表作『奥の細道』の冒頭では、松島の美しい月風景が心に浮かぶ様をこう詠んでいます。

”ももひきの破れをつづり、笠の緒つけかえ、三里に灸すゆるより、松島の月まず心にかかりて”

これから始まる長旅の準備をしながら、松島の月を思う芭蕉の様子が目に浮かぶような一句ですね。

さて、そんな松島湾を約50分かけて一周し、仁王島、鐘島、千貫島、雄島など松島の島々を見ることのできる船旅があることをご存知でしょうか。

それが、松島島巡り観光船企業組合の運航する「島巡り仁王丸コース」です。

島巡り仁王丸コースとは

松島海岸駅

島巡り仁王丸コースは、定期大型遊覧船「仁王丸」「第三仁王丸」に乗り、約50分かけて松島湾を一周する船旅です。

島巡り仁王丸コース

松島海岸を出発し、上写真の赤い線の通り島々の間を縫うように運航し、同じ場所に戻ってくる航路。有人島である桂島と野々島の横も通りますが、島に上陸はせずに、船から景色を見て楽しみます。

松島島巡り観光船の最寄駅は、松島駅(徒歩15分)、もしくは松島海岸駅(徒歩300m)。

仙台駅から電車を利用する場合、松島駅までJR東北本線で約25分、松島海岸駅まではJR仙石線で25分(快速)~40分(普通)となっています。どちらからでも行けますが、駅から松島島巡り観光船までの距離が短い松島海岸駅を利用するほうが便利でしょう。

島巡り仁王丸コース

松島海岸駅を降りると右手に遊覧船案内所があるので、そこで乗船券を買うことができます。

島巡り仁王丸コースの乗船料金は、大人1,500円、子供750円。公式サイトの割引チケット(PDF)を事前にプリントアウトして持っていくか、その場でスマートフォンに表示して提示すれば、大人1,350円 子供670円で乗船することができるのでお得です。

なお、島巡り仁王丸コースの出航時間は、9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00(冬季11/1~3/19は休航)となっています。(年中無休、台風のときは運航休止)

事前に乗船時間がわかっていれば、インターネット予約もできますが、定期大型船のため、基本的には予約がなくても乗船可能です。

実際に島巡り仁王丸コースを楽しんできました!

松島島巡り観光船

松島海岸駅から徒歩数分で、松島島巡り観光船の乗り場に到着。

車などで直接こちらに来た方は、上写真右の瓦屋根の建物でも乗船券を買うことができます。

松島島巡り観光船

乗船券を準備して、いざ、第三仁王丸へ。

第三仁王丸

第三仁王丸は定員400名の大きな船(※仁王丸は定員300名)なので、島巡りを終えて船から降りてくる人たち、そしてこれから船に乗る人たちが列を作っていました。

第三仁王丸 船内の様子

船内の席は指定ではなく、乗船した順に好きな席に座ることができます。大部分の席は船の進行方向を向いていますが、一部の窓側の席は向かい合わせになっているので、家族やグループにおすすめ。

第三仁王丸 船内の様子

第三仁王丸と仁王丸は2階建ての船で、それぞれ2階がグリーン席となっています。グリーン席の利用には、乗船券とは別に大人600円、子供300円の追加料金が必要ですが、広々としたテーブル席があり、くつろぎながらゆっくる松島湾の景色を眺めることが可能。

なお、グリーン席は、乗船券購入時に申し込むこともできますし、乗船券のみを買って乗船した場合でも、船内カウンターで追加購入することができます。混んでいて窓際の席に座れないときなどは、グリーン席への移動を検討してみてもよいかもしれませんね。

松島湾

島巡り仁王丸コースは、大型船で松島湾の内側をゆっくりと周遊するため、揺れにくいのが特徴。点在する島々が外洋の波を打ち消してくれているのでしょう。

船内では日本語と英語による松島島巡りの案内が流され、行く手に現れる島々を説明してくれます。

島巡り仁王丸コース

本土のすぐ近くにある雄島は、古くから霊場として知られる場所。かつては「奥州の高野」とも呼ばれていたとか。

松島海岸から朱塗りの渡月橋をわたって行くことができます。なお、もともとの渡月橋は東日本大震災で流出してしまい、現在かかっている橋は、平成25年6月下旬に完成したものです。

島巡り仁王丸コース

千貫島。その昔、伊達政宗公が湾内を遊覧した際に、この島をたいそう気に入り、「あの島を余の館に運ぶものあれば銭千貫をつかわす」といったことから名づけられたそうです。

島巡り仁王丸コース

鐘島。島に空いた4つの穴に打ち寄せる波の音が鐘の音のように聞こえることから、その名が付けられたといわれています。

松島湾の仁王島

仁王島は、仁王像が葉巻を加えて座っているように見える、松島を象徴する島のひとつ。数千年におよぶ海波の浸食によって、自然にこのような形が作り上げられたことに驚かずにはいられません。

島巡り仁王丸コース

島巡り仁王丸コースでは、ほかにも双子島、かぶと島、在城島、材木島、桂島、野々島、大島などの島々を眺めつつ、ゆったり船旅を楽しむことができます。

船内放送の島ガイドに耳をすませば、それぞれの島の特徴やユニークな逸話なども聞けますよ。

船尾

船尾のデッキからは、島々を背景に記念写真が撮ることができます。この日はあいにくの空模様でしたが、それでもたくさんの観光客の方がシャッターを切っていました。

晴れた日には風を感じながら、青い空と海、点在する島々の素晴らしい眺望が楽しめそうですね。

松島湾 牡蠣養殖場

島巡りをしている間、海上に上写真のようなものをたくさん見ることができます。これは牡蠣養殖場。日本を代表する牡蠣の産地として有名な、松島らしい風景ともいえます。

秋にはたくさんの筏が海に浮かび、牡蠣養殖のシーズンとなるのだとか。真冬に松島を訪れれば、旬の美味しい牡蠣を堪能できますよ。

島巡り仁王丸コース

松島島巡り観光船では、今回紹介した仁王丸コース(定期大型船)のほか、団体や小人数グループ向けのコースもあります。これらのコースは小型船(定員12名)や中型船(定員75名~100名)での島巡りとなるため、大型船では浅くて近づくことのできない島々の近くまで航行できるのが魅力。

小型船なら貸し切りにできるため、家族や仲間でのプライベートクルーズを楽しみたい方にぴったりですね。料金も5名までで6,000円から(追加料金1名につき1,200円)となっており、意外とリーズナブル。複数あるコースの中から、予算と時間に合わせて好みのものを選べるのも嬉しいですね。

仙台からもそれほど遠くないので、宮城県を訪れたら、松島島巡り観光船で松島湾を一周して、芭蕉も見た絶景を堪能してみてはいかがでしょうか。

松島島巡り観光船

住所:宮城県宮城郡松島町松島字町内85
電話番号:022-354-2233
公式サイト http://www.matsushima.or.jp/

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