
沖縄本島と台湾の中間に位置する宮古島は、ビーチリゾートとサンゴ礁の島として有名です。
透明度が高く美しい海の色は「宮古ブルー」と言われ、多くの人たちがシュノーケリングやダイビングを楽しみに訪れます。宮古ブルーに魅せられて、リピーターになる人も少なくありません。
宮古島の宮古空港へは羽田空港・中部国際空港・関西国際空港から直行便が就航しており、アクセスも良好。フライト時間は、羽田→宮古(JAL・ANA)は約3時間、中部→宮古(ANA)は約2時間30分、関空→宮古(ANA)は約2時間10分です。
さて、宮古島自体も見どころが豊富な離島ですが、今回は宮古島からレンタカーで伊良部大橋を渡り、伊良部島を経由して行ける下地島(しもじじま)を紹介します。
宮古島、そして伊良部島に比べるとかなり小さく、知名度も高くない下地島ですが、素晴らしい景色を見ることができるおすすめの離島です。
伊良部大橋を渡って伊良部島へ
伊良部島(いらぶじま)は宮古島の北西にある、宮古島の1/5ほどの大きさの離島です。宮古空港から伊良部大橋を車で20分ほどで到着します。
伊良部大橋は2015年に開通した離島架橋で、全長3540m(本橋部分と取付道路を合わせると全長6,500m)もあり、無料で渡れる橋としては日本一の長さとのこと。
伊良部大橋を車で走ると、左右に青い海が広がり、海の中を疾走しているような気分になれます。
美しい景色につい目を奪われそうになりますが、ドライバーはくれぐれもよそ見をしないように。
伊良部大橋には高低差があり、坂を上っているときよりも下っているときのほうが、左右に海が広がるインパクトのある景色が見られます。特に、伊良部島に着く少し手前は絶好のシャッターチャンス!
(※上写真は助手席よりフロントガラス越しに撮影したものです。)
伊良部島から下地島へ
今回紹介する下地島は、伊良部島に隣接する小さな離島です。面積は伊良部島の約1/3で、2005年9月までは、伊良部島とともに宮古郡伊良部町を形成していました。現在は、伊良部島も下地島も宮古島市に属しています。
地図で見るとほとんどくっついているような伊良部島と下地島ですが、細い水路で隔たれており、島としては別々です。伊良部島と下地島の間には数本の橋が架けられており、容易に行き来ができます。
伊良部島から半時計回りに下地島へ行く途中にある字佐和田の浜には、魚垣(ながき/かつ)と呼ばれる、遠浅の海岸に石を積み上げて潮の干満での内側に取り残された魚介類を捕った伝統的な漁法の仕掛けが残っています。これは宮古島市の市指定有形民俗文化財にも指定されている独特の光景です。
下地空港17エンド
下地島は面積10㎢に満たない小さな島で、その面積のほとんどが下地空港の施設となっています。
下地空港は、日本で唯一パイロットの訓練飛行場として造られた空港です。2017年10月に三菱地所が買い上げ、旅客ターミナル施設の建設工事に着手、2019年3月の開業を目指しているとのこと。
滑走路横の道を北上し、コーナーを曲がると、空港から海に伸びる空港進入用の桟橋が見えてきます。
この桟橋は「下地空港17エンド」と呼ばれ、日本一美しい桟橋とも言われているそう。まるで絵のような、幻想的な光景ですね。
海の色のグラデーションは、言葉を失うほどの美しさ。
飛行機好き、写真好きの方であれば、ここに飛行機が降りたつ光景を見ることができたらと願わずにはいられないでしょう。
下地空港17エンドを反対側から見たところごくわずかに白砂のビーチが露出しています。このビーチは干潮時にのみあらわれるので「幻のビーチ」と言われるのだとか。まさに絶景スポットですね。
下地島の通り池
下地島の西側の海岸近くには「通り池」と呼ばれる観光スポットがあります。
通り池は国の名勝および天然記念物に指定されている池です。地上からはふたつの紺碧の池が並んでいるように見えるのですが、地下部分でつながっており、底の方で海とつながっているそうです。
サーモクライン(水温躍層)によって色が変わって見えるため、神秘的な景観をしており、いくつかの伝説も残っているといるとか。また、ダイビングスポットとしても有名です。
通り池の青、海の青、空の青……。とても印象的な絶景が見られるので、下地島をドライブするなら、ぜひ立ち寄ってみてください。入り口に広い駐車場もあります(無料)。
中の島ビーチ(カヤッファ)
通り池から車で数分南下したところに「中の島ビーチ(通称「カヤッファ」)」があります。
ここはシュノーケリングポイントとして人気で、波が穏やかなので初心者や子ども連れの方にも安心。ビーチエントリーができるダイビングスポットでもあり、ダイバーの姿も見かけました。
大小の岩のまわりにはサンゴが群生し、さまざまな魚が泳ぎまわっている姿を見ることができます。
シュノーケルやフィン、パラソル等のレンタルをしているお店もありました。ただ、少し割高だったので、持参できる人は持参したほうが良いでしょう。ペットボトルのお水など飲料も忘れずに。
中ノ島ビーチのすぐ近くには駐車場(無料)もあります。
シモジスーパー
中ノ島ビーチで遊んだ後は、再び水路の橋を渡って伊良部島へ。ドライブの途中で冷たくて甘いものが食べたくなったら、シモジスーパーに立ち寄ってみましょう。
シモジスーパーという名前ですが、あるのは下地島ではなく伊良部島です。
シモジスーパーでは、宮古島産黒糖を使用した手作りアイスクリームを製造販売しています。なんと、作っているのもシモジスーパーで、ここでしか買うことができません。
黒糖の素朴な甘さが広がるやさしい味わいのアイスクリーム、とってもおいしいので、ぜひ食べてみてくださいね。スーパー内にある休憩スペースも無料で利用できます。
シモジスーパー
住所 沖縄県宮古島市伊良部字伊良部114
営業時間 7:30~20:00
定休日 日曜日
再び伊良部大橋を渡り宮古島へ
下地島と伊良部島を満喫した後は、再び伊良部大橋を渡って宮古島へ戻ります。
行きにも通った橋ですが、時間と向きによって海の色は異なるので、ぜひ楽しんでみてください。
下地島と伊良部島は、半日もあれば、この記事で紹介したおすすめスポットをまわることが可能です。宮古島を訪れたら、ぜひ伊良部大橋を渡って伊良部島と下地島にも足を運んでみましょう!
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