
日本一の島の数を誇る長崎県。なかでも、佐世保港の外側から25kmにわたり広がる九十九島(くじゅうくしま)は、208もの島が日本一の密度で点在し、全域が西海国立公園に指定されている美しい景勝地です。
入り組んだ島々の間を縫うように進む遊覧船もありますが、島巡りが断然おすすめです!
九十九島にある有人島は、特集でもご紹介している世界遺産の黒島、そして高島、前島と鼕泊(とうどまり)島の4つ。
各島を実際に訪れてみれば、それぞれの島の特長を体感することができますよ!
今回ご紹介する島は、「高島(たかしま)」。縄文時代の遺跡や江戸時代の史跡が残るなど、古くから人々の生活の地として存在していた島です。

佐世保から高島へ 高島へのアクセス

高島には、佐世保市の相浦港からフェリーで向かいます。相浦港から黒島に向かうフェリーくろしまが高島に寄港します。
フェリーに乗り込むこと20分。タツノオトシゴのような形をした全長3.5kmと細長い「高島」に到着です。
アクセス情報:https://www.sasebo99.com/access/#kurota
島の人口は、200人あまり。中部に小さな集落があり、展望台からは平戸や五島列島を望むことができます。
相浦港へのアクセスや相浦港周辺の案内は、こちらの記事をご参照ください。
フェリーに乗って世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」黒島に行こう!佐世保からおよそ50分で黒島へアクセスできる
見所・名物紹介
高島のおすすめスポットや名産品をご紹介します。
高島番岳展望台
九十九島からの朝日が見られるのは九十九島八景でここだけ!

番岳の展望台は九十九島八景の一つで、平戸や五島列島を望むことができます。
また、九十九島八景の中で唯一、朝日をみることが出来ます。朝焼けの九十九島では、他の展望台とは一味違った雰囲気を味わうことができます。
九十九島八景について:https://www.sasebo99.com/kujukushima/view/
宮の本遺跡
高島港から徒歩5分ほど歩いたところにある遺跡です。
ここでは、縄文時代前期(約6,000年前)から平安時代まで人々が生活していた痕跡が見つかっており、特に砂丘上につくられた弥生時代の墓地群(約50基)は圧巻です。

砂岩の板材を利用した石棺の中には、南海産の貝で作られた腕輪を装着した人骨も出土しています。
当時の人々が海を介して、ダイナミックに交流をしていたことがうかがえます。
志賀神社の鯨
港から徒歩約5分。海の神様が祭られた志賀神社の境内には、鯨の石碑があります。

この石碑は1913(大正2)年に高島に24mほどの鯨が島に漂着し、「天の恵み」であると島の人々は大いに歓喜。島の人々は幸福をもたらしたことを記念して奉納されました。
高島ちくわ
お取り寄せしてでも食べたいのが、「高島ちくわ」!

九十九島近海で採れたえそを主原料とし、高島で手作りされています。
他のちくわに入っているような、でんぷんなどのつなぎが入っておらず、その分魚がたっぷり使われています。弾力があり、お魚の風味がしっかり感じられます。
切らずに丸ごとかぶりつくのがお勧めです。
イベント「どっとこいin高島」
毎年10月に高島西港体験間前広場にて開催される、一大イベントです。
今年(2018年)は、10月14日(日)に開催され、水産物・高島ちくわの販売や魚のつかみどり、海鮮汁の振る舞いなどが行われました。
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黒島を訪れるなら、ぜひ高島も!
世界遺産の島黒島のお隣の島「高島」。時間に余裕がある方は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
午前中は、絶景の「高島番岳」をハイキング。お昼は、鮮度抜群な漁師めしをいただいて、昼食後は宮の本遺跡などの史跡めぐり。
おみやげには「高島ちくわ」や自慢の海産物をお買い求めください。
※高島には宿泊施設がないので、黒島での宿泊もしくは佐世保からの日帰りの旅程がおすすめです。

記事作成協力:佐世保観光コンベンション協会
写真提供(一部):佐世保観光コンベンション協会、長崎県佐世保市文化財課
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