
小笠原にバックパック1つと穴の空いたビーサン1足だけで乗り込んできた野生児、「たかふみ」です!!!
(ちなみにビーサンでトレッキングはできないと軽く注意されたので、この靴は宿の人に借りました笑)
目次
種子島の人工衛星が1100キロ離れた小笠原から見えるって!?そしてまさかの寝坊
僕たちが小笠原諸島、父島に着いた初日の夜のことでした。
ゲストハウスのオーナーさんから、「今夜2時52分、鹿児島の種子島宇宙センターから人工衛星が打ち上げられる予定で、小笠原から打ち上げられた人工衛星が見えるかもしれない。」という話がありました。
24時間の船旅の後だし、次の日もイルカと泳ぐツアーに参加予定で今日はゆっくり休んでおきたいな…という思いもありましたが「こんなチャンスなかなかないから行くしか!」と思い
一緒に小笠原に来たメンバー、ゲストハウスで仲良くなった人たちと一緒に行くことに。
「1回仮眠したら絶対朝まで起きないから、このまま寝ずに向かおう!」と発射まで時間を潰すことにしました!
怪談話をしながら、ちょっと怖いトンネルを抜け、エイやサメが陸から見れるトビウオ桟橋に向かって、時間を潰す人
真夜中にしか咲かない、ドラゴンフルーツの花を探して時間を潰し人
各々が宿で得た情報を頼りに、色々探しながらロケット発射まで時間を潰していました。
…が。
疲れと睡魔には勝てず。
宿に戻って話していると、いつのまにか寝てしまっていて、気づいたら2時30分でした。
人工衛星の打ち上げを見るためには、山の上にある絶景スポット「ウェザーステーション」まで行かなければなりません。
その距離ホテルから1.8キロ。
山の上とあって、普通に歩くと35分はかかります。
「間に合わない!」そう思った僕たちは最後の手段、”全力で走って登る”ことにしました。かなり勾配のある道、なかなか前に進んでいる感覚はなくそれでも打ち上げを見たい、間に合いたい一心で足を進めました!!
なんとか、数分前に観察ポイントに到着!果たして見えるのか・・・
満身創痍でウェザーステーションに着いたのは打ち上げの数分前。呼吸を整えながら、先に着いていた同じゲストハウスに宿泊している人たちと打ち上げの中継映像を見ました。そして…
「5、4、3、2、1、!!!!」
小さなスマホの画面を、10人くらいで真剣に、ワクワクしながら覗き込みました。「いま画面越しに見てるロケットを、この後肉眼で見られるんだ。」そう思うととても興奮しました。
※後で調べたところ、このロケットはは宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機を打ち上げるために発射されたH-ⅡBロケット7号機というものでした。
打ち上げから数分後に西の空に見えるという情報を事前に得ていたので、みんなで眠い目をこすりながら、西の方を目を凝らして見ていました。
1分、2分、3分…。
(これ、夕日じゃなくて、月なんです!すごく明るい!どこかな〜?どこかな〜?)
「もしかしてあれ?」とか指差しながら見ていましたが、結局それらしきものは見えず時間だけが過ぎ
手元のスマホから打ち上げ成功の声が聞こえるなか、ウェザーステーションではみんなのため息が漏れました。
待っていたのは、本土では出会えない星々だった!!
ロケットを見ることはできませんでしたが、せっかく来たんだしということで天体観測をしました!
小笠原は日本でも有数の星空が見える場所で、周りに明かりのついた建物などがほとんどないので、とても綺麗に星を見ることができます!
綺麗ですよね!写真なんかよりももっと綺麗でした!
それになんと!!!
日本でも南の方でしか見ることのできないアケルナル、カノープスなどの1等星をここ小笠原では見ることができる!!ロケットは見れませんでしたが、綺麗な星が待っていたんです!!
時を忘れ、帰る頃には、もう夜が明け始めていました
(帰り道に見えた、町の風景、ちょっと空が明るくなってきた)
小笠原の夜空、天体好きには必見です!!
今回はロケットの打ち上げを見ることはできませんでしたが、また次の機会に打ち上げと重なればもう一度チャレンジしたいなと思います!!
満天の星空を日本で見たい!天体やロケット、宇宙に興味がある!という人は是非1度小笠原を訪れて見てください!
あの星空を見て以降、毎晩のように星を観察しに行くようになるほど魅了されました!
あとがき
どうも、最後までお読みいただいてありがとうございました!あとがきとして最後少しツアー企画者「ina」が書かせてもらいます。
いかがだったでしょうか?僕が企画したツアーがうまくいったのか、そうでないかはわかりません。ですが、それぞれいろんなことを感じてくれたのではないでしょうか。
自然に魅せられた人、人に魅せられた人、みんなそれぞれ感じたことは違いましたね。
自然が取り上げられることが多い小笠原諸島。
でも、そこには自然だけでなく、自然と共に暮らしている人たちがいる。そして、その人たちのライフスタイルやコミュニティは本土とは一風変わっているようです。
私はその一風変わった小笠原の魅力に惹かれて通い続ています。
自然との関わり方など、見習わなきゃいけないことも多いです。だからこそ、僕は多くの人に小笠原を訪れて欲しいと思っています。
(山の入り口に設置された看板)
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